◆お客さまから
腕時計に関して聞かれる事で意外に多いのが、
「ダニエルウェリントンの時計ってどうですかね?」
「ポール・スミスの腕時計っていいんですか?」
のような感じのものなんですけど、要は
「ファッションウォッチってどうなの?」
ってことですよね。
ファッションウォッチとは、アパレルブランドやアクセサリーブランドが、ムーブメントを作っているメーカーからムーブメントの供給を受けて、ケースやバンドなどを自社で企画し、製造販売する腕時計のことで、上記の質問にある、
ポール・スミスや、
ディーゼルなどが有名ですよね。
そして昨今人気を博している、
ダニエルウェリントンや、
スカーゲンなどもファッションウォッチのカテゴリーに含まれます。
北欧系デザインの腕時計は息が長いですねぇ。
GUCCIなど海外の一流どころも腕時計を発売しており、それなりの価格となっていますが、一般的には、数万円以下くらいの価格帯のものがファッションウォッチと呼ばれています。
実際に、予算3万円くらいで腕時計を探すと、結構ファッションウォッチがヒットしてきます。
そんな中、「どうなの?」という質問の真意としては、
・時計ブランドのものと比べて「メカ」としての信頼性
・世間的な見え方
の2つだと思います。
なので、その2つに対してのぼくの意見を書くことにしますね。
まず、「メカ」としての信頼性ですが、ファッションウォッチに使われているムーブメントは、たいていシチズンかSEIKO、海外だとETA社製のクォーツです。
もちろん、その中でも廉価のものが使われているケースがほとんどだと思いますが、まあ言っても時計に関しては一流のメーカーのムーブメントですので、即壊れるなんてことはありません。
そして、各ブランドのデザインのケースやバンドと共に組み立てられるわけですが、日本製、スイス製などは比較的キレイに仕上げられているのに対して、中国製のものは多少アレかなという部分はあります。その代わりに価格は安いですけど。
もちろん、壊れやすいということはありませんので安心してください。
ということで、普通に腕時計を使う分には、性能機能に問題はないといえるでしょう。
そして世間的な見え方ですが…
腕時計に詳しい人にはあまり褒めてはもらえないでしょうね。
腕時計に詳しい人ほど、ファッションウォッチよりもメーカーウォッチ、さらにムーブメントも自社で作ったのものでないと…なんて話になっていきますからねぇ。
しかし一方では、数万円くらいのファッションウォッチが女性ウケするという話もあります。
全身ファストファッションで腕時計だけ100万円なんていう「一点豪華主義」が良しとされてたのなんてもうずいぶん昔の話です。
今は、自分のスタイルに見合ったちょっとおしゃれでシックなデザインのファッションウォッチのほうが相手に与える印象が良いと思います。
というワケで、数万円の予算の中でファッションウォッチを選ぶことのデメリットはそれほどありませんし、ファッションウォッチならではの優れたデザイン性は非常に魅力的です。
どんな腕時計を選ぶにしても、自分のスタイルや用途に合ったモノを選べばいいんじゃないかなと思います。
なんですが…
やっぱり腕時計に興味が出てくると、少しでもいいモノが欲しくなってくるのは当たり前です。
ファッションウォッチは悪くはありませんが、一生使う!という気合を入れて買うものでもありません。
誰かに見せびらかすためじゃなく、長く使えるいい腕時計が欲しくなったら、やはり腕時計メーカーの腕時計を買い足すのをおすすめしますよ!
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