腕時計に関して読者の方からメールをいただきましたので紹介します。
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はじめまして。
腕時計の事で友人に相談したらこちらを紹介されました。
私は28才の会社員です。
先日、取引先の方のご家族が亡くなって、そのお葬式に上司と二人で行きました。
黒のスーツを着ていったんですけど、腕時計はいつも仕事で使っているGショックをしていきました。
お葬式の後、上司に「お葬式にそんな時計をするなんて常識がない」と怒られてしまいました。
腕時計は学生の頃から使っているGショックしか持っていないんで、もういい年ですしこの機会に冠婚葬祭で使える腕時計を買おうと思います。
自分である程度調べてみたんですが、冠婚葬祭用だと黒い革ベルトの腕時計が一般的だということでしたが、やっぱり黒い革ベルトじゃないとだめなんでしょうか?
私はかなり汗かきなんで、臭くなりそうで不安です。
どうかアドバイスをお願いします。
そして予算は5万円くらいで、メーカーにはあまりこだわりませんが、長く使えるおすすめの腕時計を教えてください。
よろしくお願いします。
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メールありがとうございます。
そういう風に注意してくれる上司の方、素敵ですね。
さて、ご質問の件ですが、冠婚葬祭などパーティーシーンでの服装や靴にルールやマナーがあるように、腕時計にもルールやマナーがあります。
まずは、そこから解説していきますね。
まずは知識として海外ではどういう風なのかを簡単に解説しておきましょう。
海外における格式の高いフォーマルシーンではそもそも腕時計の着用がNG。
時間を知るためには、懐中時計を使用します。
腕時計がNGとはいえ、それはごく一部の格式高いフォーマルでの話。
海外での一般的なフォーマルシーンでは、
・ケースは丸型
・小ぶりで薄型
・ホワイトの文字盤
・日付や秒針のない2針のモデル
・バンドは黒のレザー
の腕時計を着用するのがマナーとされています。
いわゆる”ドレスウォッチ”というものですね。
日本と比べるとドレスコードに厳しい海外ですが、「時間は気にしていませんよ」と相手にアピールする作法であったり、薄型2針の時計は製造が困難で高級であることの証であったりと、それぞれに納得できる理由があります。
と、海外でのマナーはこんな感じです。なかなか厳格ですよね。
参考程度に覚えておいてください。
海外と比べるとドレスコードが格段にゆるい日本ですが、やはり冠婚葬祭での腕時計のマナーは存在しており、
・ケースは丸型
・ホワイトの文字盤
・シンプルな3針モデル(もちろん2針もOK)
・バンドは黒のレザー
とされています。
この4つの条件に当てはまるモデルを選んでおけば、大抵のフォーマルシーンで着用可能です。
カジュアルウォッチやスポーツウォッチはもちろんNGです。さらにスマホを出して時間を見るというのは論外です。
そしてバンドの問題ですが…
ぼくも汗かきな方なんで非常によくわかります。
しかしドレスウォッチという事であれば、やはりバンドは黒のレザーが間違いのないところ。
特に葬儀関連のイベントであればなおさらです。
なんですが、やはりメタルバンドの方が何かと使い勝手がよかったり、革と違ってメンテナンスもラクだし、汚れたり痛んだりして買い替えという頻度もグッと低くなるので、現実的ではありますよね。
フォーマルシーンでの腕時計では何がNGなのかというと、「カジュアルなもの」「スポーティなもの」「派手なもの」です。
ここを理解したうえでメタルバンドの腕時計を選ぶというのは、ぼく個人の見解としては「アリ」なんじゃないかなと思います。
国内での一般的な冠婚葬祭の場であれば、ビジネスで着用できるくらいのシックなデザインのモデルなら、充分に常識の範疇だと思います。
というワケで、おすすめのドレスウォッチを紹介します。
実勢価格アンダー5万円で品のあるドレスウォッチを探すとなると、やはり国産のブランドのモノが手堅いんですが、ドレスウォッチの条件「黒のレザーバンド」「ホワイトダイアル」「シンプルな2針or3針」だと、思いっきり安いか思いっきり高いかのモデルが多く、選択肢がもの凄く少なくなります。
さらに、ぼく的に腕時計で最も萎える「電池交換」をしないで済む、自動巻きorソーラーのモデルという条件で厳選してみました。
① シチズンコレクション NH9111-11B
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シチズンのオートマチックモデル。
中央部のパターンとオープンハートでクラシカルな表情となっています。
ケース幅は40㎜と使いやすいサイズとなっており、フォーマルなシーンだけでなく、オンタイムのスーツスタイルやキレイ目カジュアルとの相性も抜群です。
新モデルでありながら手ごろな価格で、魅力的な1本です。
② オリエント RN-AR0003S
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日本3大時計メーカーの一角を担うオリエントのオートマチックモデル。
低価格でも信頼性が高く品格のあるデザインで非常にコストパフォーマンスに優れています。
サイズも40.8㎜と絶妙で、フォーマルからビジネス、カジュアルと様々なシーンに対応できる1本です。
③ セイコーセレクション STBM295
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セイコーセレクションのソーラー電波モデル。
ローマ数字とバーのインデックスが、レトロモダンな印象です。
ケースのサイズは39.5㎜で、使いやすく合わせやすいのが特徴。
サファイアガラス、ワールドタイム、耐磁性能等、ハイスペックでありながらお求めやすい価格となっており、非常にコストパフォーマンスの高い商品となっています。
■ アンダー10万円まで出せるなら…
ここ数年で、様々なモノの価格が上昇しています。もちろん腕時計も以前よりも結構高くなっています。
ドレスウォッチはそう頻繁に買い替えるようなモノではありませんので、5万円はオーバーしますが、長く使えるいいモノをという視点で10万円までのおすすめモデルも紹介しておきますね。
④ セイコープレサージュ SARY095
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プレーサージュの自動巻きがこの価格で手に入ります。
シリーズの中では下位のモデルではありますが、プレサージュシリーズのムーブメントという事で信頼性が非常に高くデザインも洗練されており、ここのところの値上げで5万円は超えてしまいましたが長く使えるおすすめの1本です。
⑤ TISSOT ル・ロックル パワーマティック 80
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ローマ数字や16世紀の教会の時計と同じデザインの針など、クラシカルでエレガントな雰囲気を持つこのモデル。冠婚葬祭用として申し分のない上品さです。
ビジネススタイルやキレイ目カジュアルにも好相性で、愛着を持って長く使える1本と言えるでしょう。
⑥ シチズンコレクション NB1060-04A
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漆と銀箔を組み合わせた和風にしてモダンな文字盤のドレスウォッチ。
薄型で高振動のムーブメントを使用した日本製です。
設計値38.2㎜と、自動巻きでも大きすぎないサイズは、威圧感の無い自然な腕元を演出してくれます。
以上です。参考になったでしょうか?
ドレス用の腕時計はシンプルなデザインであることが絶対条件となるため、いざ選ぶとなると非常に難しく悩ましいアイテムです。
そしてここ数年の値上げに次ぐ値上げで、紹介できるモデルもかなり少なくなってきましたが、今回紹介したモデルは、どれも充分な性能と品のあるデザインとなっていますので、どれを選んでも大丈夫です。
メタルバンドのモデルを購入しようという方は、今回紹介したモデルのカラーやデザインを参考にして、ギラつきの少ないシルバーのバンドを選んでいただければ間違いないかと思います。
また、メタルバンドのものを購入した後でどうしてもレザーバンドじゃないと…なんていうことになった場合は、バンドだけレザーに替えるというのも手です。
ちなみにレザーのバンドは安価でもそこそこ見栄えのするものもありますので、レザーバンドの交換や、メタルバンドをレザーに交換するというのも気軽にできます。
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