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コト消費

◆昨日の
台風がウソのような晴天。
店のほうも久々の大繁盛で、トイレに行くヒマもない忙しさでした。
こんな日ばかりだといいんですけどね~。

さて、今日の記事は昨日の続き。

「コト消費」

最近のマーケティングでよく聞く言葉なんですけど、何のことだかわかります?
簡単に言うと、「モノ消費」が物を「所有」することを目的とした消費活動のことを指しているのに対し、「コト消費」はサービス等を通して「体験」することを目的とした消費活動のことを指しているようです。

例えば、
1・いいクルマを買って自分のモノとする喜び
2・みんなでワイワイドライブするコトが喜び

1は、「いいクルマ」を所有する事が目的ですから、その「いいクルマ」を買うためにお金を使いますよね。それに対して2は、みんなでドライブする事が目的ですので、クルマそのものの満足度ではなくて、クルマに乗って遊びに行く事にお金を使う。
と、まあこんな感じです。
いいクルマで贅沢な遊びを楽しめるのは「セレブ」とよばれる一部の羨ましい人達ということになりますかね。

この「コト消費」が、経済誌や業界紙に頻繁に出てくるようになり、小売り業界もずいぶん注目しているようです。
今までのような効率重視型でモノを売るためだけの店舗からの脱却を図らなければ、これから生き残っていけないとの危機感に迫られているようです。
ぼくのショップが入っているファッションビルでも、この「コト消費」にはずいぶん着目しているようで、今後の営業に大きな変化が出てくることになるでしょう。

◆で、ここからは
ぼくの私見となりますのでご了承ください。
ぼくは20年ほど洋服屋をやってきました。その間、人事や企画などもかじりながらずっと現場でお客さんと接してきました。
そして、20年前と現在では、お客さんの質も求めている物も大きく変わってきているのも実感しています。
そんなぼくが、使っている従業員も含めて今感じるヤング(20代)層の印象は、

・基本的に所得は低い
・決断は遅いが諦めるのは早い
・ケータイやネットなど、得ている情報は大量で早い
・何事にも飽きるのは早い
・面倒や苦労を嫌う
・対話によるコミュニケーションは苦手

なんだかあまりいい印象はないみたいです(笑)
しかし、このようなヤング層をターゲットとした商売を考えるにあたって、低迷の原因が「コト消費」ということで片付けてしまってホントにいいのか?(←これが言いたかった)

所得が低いんだから、何を買うにも値段には敏感になるのは当然ですし、ネットによって同じ内容の商品の値段の比較も簡単にできます。

客数や売上が低迷しているのは、サービスを含めた商品の価格が適正ではないのではないか?
まず考えてみるのはそこだと思うんですけどね~。
確かに「モノ消費」から「コト消費」へ、という大きな流れはあります。しかし、買い物すること自体、「コト消費」の側面も持ってますからね。

売り手側の落ち度や改善点を省みずに、消費傾向だけを論じてみても、消費者からNOと言われれば結局同じことに思うんですけど…。

…なんだかまとまりのない話になってしまいましたね(汗)

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