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どっちもどっち

◆まあ
アパレル業界なんて多かれ少なかれどこも似たようなことをやってはいると思いますが、ついに逮捕者が出ましたね。

【洋服】デザイン模倣の疑いで社長ら逮捕:gooニュース

洋服のデザインってほぼ著作権なんてありません。
数が多すぎていちいちそんな事やってたらキリがありませんから。

だから、カッコいいな、キレイだな、売れてるな、というどこか(大概はファッションを牽引しているデザイナーやブランド)が考えて作り出したスタイルやアイテムはパクられてパクられて、最終的にファッションのピラミッドの最底辺の激安量販店に並ぶまでになります。

じゃあなんで今まで逮捕者が出なかったのかというと、「パクった」のではなく「参考にした」という言い分が通るからです。
実際、元の商品とほぼ同じではあっても、ステッチの入り方や色などの小さい部分をちょこっと変えて自社ブランドの商品として販売するというのは、国内ブランドの多くが常套手段として使っています。
このあたりが「罪の認識」があってのことなのか、「良心」によるものなのか、「ブランドとしてのせめてものプライド」なのか、様々な理由があるんだとは思いますが。

しかし今回のケースは、それさえもせずにまるっきり同じモノを製造販売して、メーカーからのクレームも完全シカトを通してきた結果、「犯罪」と認定され逮捕に至ったワケです。

このデザインを「パクる」とか「参考にする」というのってどうなんですかね?
まあそうして市場全体に浸透していくという側面もあるでしょうし、洋服のデザインなんでベースとなっているものが万国共通である以上ある程度似てくるというのもあるでしょうから、100%悪とは言えないとは思うんです。

でも、日本でDCブランドブームが起こった時みたいに、それぞれのブランドの個性が重要視されるのではなく、いかに売れる洋服を作るかが重要視されるようになれば、必然的に同一化は起こり、同一化が起これば低価格化が起こりますよね。

洋服やファッションのなんたるかを知らない人たちがビジネスとしてアパレルブランドを運営すれば、洋服やファッションのなんたるかを知ってる人のアイディアをパクるしかないワケで、最近そんなのばっかだから日本のファッションが面白くないなんて言われちゃうんじゃないでしょうかねぇ。

まあいずれにしても、アパレルブランドの企画に携わるような仕事の人たちだけでなく、ファッション業界全体がもっとプライドを持って仕事していかないとダメなんじゃないのかなと、そう思います。
そんでもっと勉強しろよとw

しかしアレです。
作ってる側売ってる側だけの問題なんですかね?

あるセレクトショップがあります。
セレクトショップという看板を掲げてはいますが、ブランドの商品を扱っているわけではありません。

商品はインターネットの仕入れサイトから調達しています。
仕入れのサイトでは、トレンドの商品の模倣品(参考にしているんでしょう)が激安で卸されています。

そのセレクトショップでは、周りのブランドショップの商品やディスプレイを観察して、まったく同じに見える商品を仕入れて、全く同じに見えるディスプレイをしています。店内のレイアウトも然り。
でも、値段だけは半額以下。

実際ぼくの身近にこんな店があるんですw
そんなショップの商品がが売れているのを見るたびに、買ってる客の側もどーなんだろなぁって。

内容関係なしに安きゃいいという人たちに買ってもらうため、ただ安く売って利益を出すためだけに洋服を作って売る。

必要だから最低限のものでいいという考え方もあるでしょうけど、これはもうオシャレとかファッションとは言わないですよね。

どっちもどっちなんですよ結局。

某国の偽ガンダムとか偽ディズニーを笑えないでしょと。

と、そんな感じでいろいろ考えさせられるニュースでした。

…なんか小難しい話になっちゃいましたねw

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