◆次のキット
バルキリーに取り掛かる前に、ちょっと考える事がありました。
「リアルロボットをリアルに作りたい」
ロボ系モデラーなら誰でも思うことでしょうけど、どう作る事が「リアルに作る」ことになるんでしょう?そもそも何をもって「リアル」とするんでしょう?そしてぼく自身は自分の作品で何を表現したいのか?
なんてことを珍しくマジメに考えました。
これがクルマや飛行機など実在する物の模型なら、何がリアルなのかというのは簡単ですよね。
しかし、ロボットというアニメのキャラ(もちろん実在するはずもない)を作るのに「リアル」という概念はどう認識すればいいのか、これが作風を左右する重要な要素となる気がするんです。
RX5さんのブログを見ると、その辺の解釈が明快に記されていて、さすが!という感じです。
アニメの1シーン、その機体が活躍するその一瞬のを切り取ったような作品。確かに「リアル」ですよね。
一方、ぼくの「リアル」は何かと聞かれれば…
「今、ここにこの機体があったら」
考えてみると、昔から変わっていない制作テーマがありました。金属は金属らしく、皮は皮らしく、18メートルの物は18メートルに見えるように作る事がぼくの「リアル」なんですよね。
しかしながら、このテーマでさらに「アニメの1シーンをダイナミックに再現する」と両立させるのは至難の業。もちろんぼくのウデではまだまだ足りません。(できたらプロになってるってか…)
この他にも「オレのリアルはこうだよ!」みたいな意見があるかもしれません。
しかしそのすべてが正解なんです。それがキャラの模型の面白さと言える部分で、ある意味スケール物より奥が深いと言われるところなんでしょうねぇ。
こんなワケのわからんことを考えさせながらいい歳のオッサンを夢中にさせるリアルロボット。最高の趣味じゃないですか!
さぁ、モチベーションが上がったところで、バルキリーの箱を開け…
そっと閉めたのでありました(コラ!)
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